仲間内で集まって遊ぶ際の定番、カラオケ。また、宴会などでも歌う機会はあるかと思います。しかし、中には「音痴で歌うのに抵抗が…」という方もいるでしょう。
ここでは、音痴の改善法をご紹介します。
広辞苑によると、音痴とは「生理的欠陥によって正しい音の認識と記憶や発声ができないこと。また、そういう人。正しい音程で歌えないことをもいう」とあります。
具体的には、「運動性音痴」「感受性音痴」などに分けられます。
「運動性音痴」は、音が分かっているのにうまく声に出せない、運動機能の問題による音痴です。 正しい音が分かっていても、喉がうまく使えなくてズレた音を発してしまうのです。
そして、音痴を指摘されることで恥ずかしくなって緊張し、さらに音がズレてしまう、あるいは緊張で声が出ない、ということもあります。
また、自分の出しやすい音域の声を外れると、途端にコントロールがきかなくなる、というのも含まれます。
運動性の音痴を克服するためには、以下のような方法が挙げられます。
運動性音痴の克服法01:自分の音域を知る
高い声、低い声を出せるというのはあると思いますが、それが「歌として使える音域」かどうかは別の問題です。
他人が聞いていて心地よい、歌うのに適した音域というのがありますので、まずはそれを知るようにしましょう。
運動性音痴の克服法02:曲のキーを自分の音域に合わせる
好きな曲であっても、その曲の音域が自分の声に合っていないと、自分が苦しくて歌いにくいだけでなく、他人にとって耳障りに聞こえてしまうこともあります。
歌いやすいキーを自分でつかんでいるのであれば、自分に合ったキーに変えるようにしましょう。
歌が一番盛り上がる、サビの高音部分が目安となります。
運動性音痴の克服法03:音域を広げるボイストレーニングをする
音域はトレーニングで広げることができます。
自分の出せる音域ギリギリの音を楽器などで出し、そこから少しだけ限界を超えたところの声を出すようにチャレンジしてみてください。
すぐには難しいですが、続けていくことで、音域は少しずつ広がっていきます。
ただ、あまり無理をすると喉を痛めてしまうことになりかねないので、注意が必要です。
「感受性音痴」は、自分の発している音が聞いている音とズレていることが認識できないため、音程のズレに気づけない、というものです。
本人の自覚がないので、「感受性音痴」は他人からの指摘で気づくことが多いでしょう。
感受性音痴の克服法01:客観的に自分の声を聞く
みなさんは、自分の話している声や歌っている声を録音して聞いたとき「自分の声と全然違う!」と感じた経験はありませんか。
自分の声というものは、自分の体を通じて聞こえてきているため、実際に聞こえてくる声とは違ってきます。
つまり、録音して聞く声こそ、相手に聞こえている声となるのです。
まずは、自分の声を知ることが大事です。
恥ずかしいかもしれませんが、今はスマートフォンなどで簡単に録音ができますので、ぜひ試してみてください。
感受性音痴の克服法02:正確な音の感覚をつかむ
次に、正確な音の感覚をつかむことにトライしてみましょう。
楽器などで音を出し、そこに自分の声を合わせてみるのです。
これも録音して自分で聞いてみると、どのくらいズレていたのかというのを客観的に把握できます。
感受性音痴の克服法03:音と声を一致させる練習をする
どのくらいズレているかを認識したら、今度は正しい音に合わせる練習をしていきます。
高すぎるなら低く、低すぎるなら高くすることで、徐々に調整をしていきます。
地道なトレーニングになりますが、根本から改善をするためにも、じっくりと時間をかけて取り組んでみてください。
学校に先生がいるように、スポーツではコーチがいるように、歌にも指導をする専門家がいます。
プロのトレーナーが行うボイストレーニングは、無理なく、理論に基づいて音痴を改善してもらえます。
本腰を入れて音痴を直したいのであれば、プロの指導の下でトレーニングに取り組むことをおすすめします。