メロディーと和音について理解できると、音楽の世界はかなり広がります。作曲をする際にも役立つものなので、どういったものなのかについてご紹介しましょう。
和音とは、3つ以上の音を同時に鳴らすことをいいますが、2つの場合でも和音と呼ぶことがあります。ギターを演奏している方であれば、いくつかコードをご存知のはず。このコードも和音です。メロディーと和音について考えるということは、作ったメロディーに乗せるコードを考えるということになります。
曲を演奏する際に、ただメロディーを歌うだけではとても薄っぺらなものになってしまいますよね。そこで、伴奏として和音を取り入れることにより、曲がより完成に近い状態になるのです。
ただ単に複数の音が重なって和音になっていれば良いわけではありません。当然ながらメロディーを引き立てるものでなければならないでしょう。選択する和音によってメロディーの魅力が失われてしまうこともありますし、反対に和音によって引き立たせられるメロディーもあります。
ドレミファソラシドのうち、どれか3つをランダムにとって和音にするわけではありません。3つの音を使った和音の基本は、メインとなる音と、その3度上の音、更にその3度上の音によって成り立っているのです。
例を挙げると「ド・ミ・ソ」ですね。このうち、最も低い音のことを「根音(こんおん)」と呼び、この3度上の音を第3音、5度上の音は第5音と呼ばれます。
また、和音は3音だけではありません。4つの音が同時になれば四和音、5つなれば五和音となるのです。
初めて作曲をする方の場合、メロディーから作ることが多いかもしれません。しかし、コードから作ってあとからメロディーを決める形でも作曲することが可能です。コード(和音)には実にたくさんの種類があり、知っているコードの種類が多ければ多いほど表現も広げることができます。
基本的にコードをつけるのは、小節の頭や3拍目です。仮に小節の頭のメロディーが「ファ」だった場合はどのような和音が選択できるのでしょうか。ポイントになってくるのは、ファが入っている和音を探すということ。
コード表を確認し、どのコードにどの音が入っているのかを確認してみてください。この中でファが入っているものを合わせてみましょう。例えば、Fは「ファ・ラ・ド」といった和音によって成り立っています。そのため、相性が良いのです。
他にもファが含まれているコードであるDm、Bmでもいいでしょう。このあたりは曲の雰囲気やその前後との流れを見ながら考えていく必要があります。コードにはたくさんの種類があるわけですが、この基本さえ押さえておけば作ったメロディーにどのようなコードを乗せればいいかがわかります。
また、反対にコードから作る場合もメロディーとしてどのような音を乗せられるのかが判断しやすくなるでしょう。できることならば、ピアノで鍵盤を確認しながら行ったり、ギターでコードを鳴らしながら考えると音も同時に頭に入ってくるので身に付きやすくなります。
ボーカルスクールではこういったことについても教えてくれるので、より詳しく知りたいと思っている方は相談してみてはどうでしょうか。